沖縄市にあるはりきゅう治療院
鍼明笑 鍼灸師 山内です
望聞問切について少しお話ししたいと思います。
東洋医学では、治療を始める前に望聞問切からはじめます。
患者さんがドアをノックしてはいってきたときから、診察は始まっています。
望(ぼう)→望診といいます。患者さんの歩き方や顔の表情、体の動き目線などを見ていきます。
聞(ぶん)→聞診といいます。患者さんからお話しを聞きます。この時患者さんの体臭や口臭も確認します。
問(もん)→問診といいます。患者さんにこちら側がいろんなことを聞きます。日常の生活習慣や食事、好み、どんな時にどんな症状がでるのか?等確認します。
切(せつ)→切診といいます。患者さんの舌を見たり、直接体に触ることをいいます。お腹を触ったり背中を触ったり、脚のむくみを確認したりします。
東洋医学では個人差をとても重視しており、年齢、性別、体重、生活習慣、環境、四季や地域なども考慮した治療を行います。
治療中にお話しを聞きながら治療を進めていくこともあります。リラックスすることで患者さんも思い出してお話しをされることができ、結果そこからヒントを得ることもよくあります。
以前に眼の治療でいらしてた方ですが、足先の冷えが気になるということで、眼の治療に冷え改善の治療も行っていたのですが、
お話しを聞いてると、血圧が普通より低く、ヘビースモーカーということでした。
それまでは、冷えの原因は血圧の低さでは?とおもっての治療でした。
血圧の低いかたによくみられる症状として、足先の冷えもあります。
そのうえ、喫煙期間も長く、ヘビースモーカーということもお話しされたので閉塞性動脈硬化症も疑ったのですが、ある日、私とお話しされてるときに呼吸をするのに力が入ってるように見えたので、最近お話しされてるときや動いた時に息切れを感じますか?と聞いたらそれは感じてないということでした。
自覚症状がないようなので循環器科と呼吸器科の受診をすることをしつこいくらいに勧めたところ、健康診断の時についでに呼吸器科を受けてきたという連絡と共に感謝のお言葉が届きました。
そこには、呼吸器科で分かったことが慢性閉塞性肺疾患(COPD)初期という診断をうけタバコをやめることにしたというとでした。
今は完全にタバコもやめ、適格な治療を受けることができているようです。
患者さんがおっしゃるには、あの時しつこく呼吸器科の受診をすすめてくれたかげで、早期発見につながり、あれだけ大好きだったタバコも止める決心ができたのだということでした。
患者さんを診るということは、何気ない会話も大切なんですね(^_-)-☆
そこには、望聞問切という基本があってのことです。
鍼明笑では待合室にテーブルをおいて、治療前と治療後にテーブルをはさんで、雑談をして治療が終わります。
いろんな表情や動きからも何かを感じ取ることができたらと思っています。
さぁ~♬今日も一日よろしくお願いします。